こんにちは。
管理栄養士yukiです。
現在、3児の母として子育て真っ最中。
そのため、在宅でできるお仕事をさせてもらっています。
そんな私が管理栄養士という職に就いたのは、いろいろな自分の体験が大きく影響しています。
今日はまず、実際にやって後悔したダイエットについてお話しますね。
ストイックが行き過ぎた結果…

最初のダイエットは、高校生のとき。
同じ部活の同級生が痩せて、どんどん可愛くなっていくのを見て「私も痩せたい!」と思うようになりました。(この時の体重154㎝48㎏)
そこで始めたのが、夕食後の縄とび1,000回です。
高校生という立ち場上、お金をかけたダイエットや食事を抜くダイエットは無理がある。
運動で痩せるなら健康的だし、お金もかからず、親に迷惑かけることもない。
そう思って始めました。
夕食後30分くらいしたら、庭に出て縄跳びをする。それだけです。
その頃は、性格上、何かを始めたら「休む」のが許せなくて、半年間は雨の日も雪の日も、ひたすら夕食後に縄跳び1,000回を飛び続けた結果…
見事に8㎏程のダイエットに成功。
ひとまずここまでは、何の問題もないように思いますよね。
でも、お気づきでしょうか?
154㎝48㎏というのは、決して太ってはいません。でも、これではダメと思ってしまっているのです。
実は、8㎏の減量とともに、見た目は周囲から心配させるほど痩せ細り、生理も止まってしまったのです。
ただ「痩せたい」という思いだけで、自分の適正体重は把握せず。
体重しか頭にないので、見た目が病的になっていることは意識せず。
生理が止まったら、むしろ「毎月来る面倒なものがなくてラッキー」と思ってすらいました。
ストイックにダイエットに取り組むことが、日々の達成感を得ることに変わってしまっていたのですね。
ダイエットに関する正しい知識を持たず、体重だけに囚われて減量を行うのは、とても危険なことだと今はこの時の自分に伝えたいと感じます。
「痩せれば痩せるほど、綺麗で魅力的」の妄信

さて、高校を卒業した私は、大学進学と共に一人暮らしを始めます。
一人になったことで、食事の管理も自分になる。
つまり、いくらでも食事を減らすことができるようになってしまいました。
縄跳びで8㎏痩せて、154㎝40㎏。
普通に考えて、全く太っていません。痩せすぎです。
でも、頭のどこかに「痩せれば痩せるほどきれいになる。他の子より痩せていたい。他の子よりたくさん食べたら太る」そんな呪縛があったように思います。
この頃になると。もはや「痩せたい」より「体重が増えるのが怖い」という意識が強くなっていました。
完全に精神的は問題。→今なら、冷静にそう思えます。が、当時はそんなこと考えもせず。食事を少量に抑えることに満足感を得るようになっていました。
一人ぐらいを始めて半年、体重は36㎏まで減少。
あとで聞いた話では、両親も心配して「学校を辞めて、田舎に帰ってこさせた方がいいのではないか。」と、考えていたそうです。
体に起こった変化
まず、食べていないので体力は落ちるはずなのですが、中学高校と6年間テニス部で鍛えたせいか、縄跳び1,000回のせいか…「疲れやすい」とか「体力落ちた」と感じることはありませんでした。
そのため、自分は大丈夫!と思ってしまっていた部分もありました。
(これも、体力貯金とでも言いますか…後に確実に体力は低下。今も、骨粗鬆症のリスクはかなり高いと思っています。)
見た目は、ガリガリです。
可愛い服を着ても、貧相で全く似合ってない。
もちろん、生理は来ません。
この頃、アルバイトを始めて帰宅が夜21時過ぎになるようになりました。(カフェでバイトを始めたので、毎日帰りにケーキをもらうようになる💦)
昼食は、幼稚園児並みの大きさのお弁当なので、さすがにお腹空いたな…と感じるようになりました。
すると「いつも少量しか食べてないんだから、今日ぐらいいいよね」と、就寝前にもたっらケーキを食べるようになりました。
結果、ガリガリの低体重なのに、血中コレステロール高値。中性脂肪高値。
まさかの、隠れ肥満???になってしまっていたのです。
気持ちに起こった変化
生理が来なくてラッキーと思っていた高校時代。
でも、大学生になって「将来、子どもを産めない体になるのでは?」という漠然とした不安を抱くようになりました。
そこで、婦人科に通い、漢方をもらい…という行動をとるようになりました。
さらに、この状況で通っていた大学が管理栄養士養成コースという、ダイエットや健康管理のプロを育てる学校。
そこで出会った女性教授が講義の最中「あなた、痩せているけど内臓脂肪は多いんじゃない?」と言われ、全てを見透かされた気持ちになりました。
やっと「こんなんじゃダメだ!」
体重に囚われず、もっと健康になろう!もっと毎日を楽しく過ごせるようになろう!と思うようになりました。
ちなみにこの時、教授のところにいって「こんなに痩せていても、隠れ肥満。生理も来てないし…私、どうしたらよいでしょう?」と相談してみました。
その時の返答は「恋愛しなさい!」でした(笑)
管理栄養士として伝えたいこと
高校~大学にかけての約6年間を体重に囚われて生きてきた私ですが、正真正銘、管理栄養士です。
管理栄養士を目指したきっかけは「病気の祖父をみていて、病気の方にも食べることを楽しんでほしい」と思ったから。
そのまま目標通り、病院に就職し、いろいろな病気の方に栄養指導をし、もちろんダイエット指導もたくさんしてきました。
そんな中で、病気になってからでは限界がある。
私自身も、体重に囚われて過ごした6年間という時間は取り戻せない。
ということを切に思うようになりました。
そんな経験から「楽しみながら食事を工夫して健康を維持する」そんな方法を伝えることが、本当に意味のある栄養指導なのではないかなと考えるようになりました。
もちろん、目的は人それぞれですし、考え方も人それぞれ。
これが正しい!というものはないと思います。
ですが、体に負担をかけすぎたり、ストレスをためてしまうことが、自分の体にとって好ましいことではないことを理解しておいてほしいと思います。
今の私はというと、自分自身も腸活しながら、健康を意識した生活をしています。
すると、40代を過ぎた今が一番、肌の調子も良く、人生楽しい☆と思えるような毎日を過ごしています。
(他にいろいろな悩みももちろんありますよ!ストレスも決して0ではありません。)
今もし、健康のことや体型のこと、体重、食事のことなどで悩まれている方がいたら、私がそんな方のかかりつけ栄養士として相談にのれたらいいなと思っています。
人生は一度きり、時間も限られています。
ぜひ、みなさんも後悔しない人生を送りましょう。


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